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【今週の注目記事】「もうシャープでやれることない」前副社長の無念! 人材続々と移籍…鴻海に無くて、日本電産に有るもの

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【今週の注目記事】
「もうシャープでやれることない」前副社長の無念! 人材続々と移籍…鴻海に無くて、日本電産に有るもの

シャープ前副社長の大西徹夫氏。5月1日付で日本電産に移った シャープ前副社長の大西徹夫氏。5月1日付で日本電産に移った

 経営再建中のシャープの前副社長、大西徹夫氏(61)が1日付で日本電産に移った。顧問に迎えられ、株主総会を経て要職に就くとみられる。大西氏はシャープで経理畑を歩み、金庫番として銀行との交渉窓口にもなってきた人物で、転出は業界でも大きな話題となった。日本電産にはシャープから多くの人材が続々と移籍している。元社長の片山幹雄氏も副会長へと転身した。こうした動きは、単に日本電産側が受け入れを表明しているためだけではない。“やりがい”を求めて積極的に出たという面もある。このままではシャープ社員の“再生工場”になりかねない。(織田淳嗣)

「もうシャープでやれることはない」

 「そんなん言われへんて。迷惑もかかるし。まだ何をやるかも決まってない」。今月初め、大西氏は産経新聞の取材に応じたものの、日本電産への移籍理由についてはほとんど語らなかった。

 昭和54年にシャープに入社した大西氏は経理畑出身で、平成15年に取締役経理本部長に就いた。その後、太陽電池事業の統轄や欧州・中東欧本部の副本部長を務めた。副社長には26年に就任。シャープは25年に策定した中期経営計画(後に断念)で銀行傘下での再建を目指したが、財務を含め社内事情に詳しい大西氏が実質的な窓口だった。

 昨年6月の株主総会後に取締役を退き、副社長執行役員として液晶事業の構造改革を担当。官民ファンドの産業革新機構からの出資受け入れの協議を進める“革新機構派”の1人だった。だが台湾・鴻海(ホンハイ)精密工業の傘下入りが3月末に正式決定したため、顧問に退いていた。周囲には4月のうちに辞意を伝えていたという。

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