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【熊本地震】新幹線早期復旧で底力みせたJR九州 「熊本の復興に大きく役立てる」青柳社長

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【熊本地震】
新幹線早期復旧で底力みせたJR九州 「熊本の復興に大きく役立てる」青柳社長

全線復旧の一番列車を見送るJR九州の青柳俊彦社長 全線復旧の一番列車を見送るJR九州の青柳俊彦社長

 熊本地震で被害を受けた九州新幹線が27日、全線で13日ぶりに運転を再開した。JR九州の青柳俊彦社長は同日の記者会見で、今年度中の株式上場は、計画通り進める考えを示した。当初予想より早く復旧にこぎつけたことで、JR九州は上場に向けて、底力を発揮したといえる。(村上智博)

 「2週間途絶えていた、いつもの風景を取り戻せた。熊本の復興に大きく役立ってほしい」

 青柳氏は同日午後、博多駅のホームに立って全線復旧の1番列車となる「つばめ345号」(鹿児島中央行き)を見送った後、記者会見でこう語った。

 一連の地震で九州新幹線は回送列車が脱線し、橋脚や防音壁など約150カ所で損傷を受けた。

 JR九州は当初、「全線復旧の見通しは立たない」としていた。事実、新潟県中越地震(平成16年)は上越新幹線の全線復旧までに約2カ月かかった。東日本大震災(23年)でも、東北新幹線復旧に約50日かかった。

 だが、復旧の見通しが立たないとの報道にいら立ちを強めた安倍晋三首相が、早期再開に向けた努力を各方面に強く指示した。新幹線復旧は被災地復興に欠かせないからだ。構造物などで、致命的な損傷箇所がなかったことも手伝い、作業は急ピッチで進んだという。

 もちろん、JR九州の経営にとっても、新幹線の早期復旧は不可欠だ。

 14日の地震後、JR九州の鉄道収入は、前年同期比で約30億円も減少した。

 JR九州の平成26年度決算では、鉄道事業は140億円の赤字となっている。農業や不動産業など経営の多角化で、ようやく黒字を確保し、悲願の上場が視野に入った。

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