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【エンタメよもやま話】米国で「上映中スマホ」解禁、中国は映画に“ニコ動”…新ビジネス「公開日に自宅で鑑賞」の波紋

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【エンタメよもやま話】
米国で「上映中スマホ」解禁、中国は映画に“ニコ動”…新ビジネス「公開日に自宅で鑑賞」の波紋

中国では若者を映画館に呼び込むため、上映中の映画のスクリーンが“ニコ動”状態に! 現地の若者は大喜びらしい…=2015年8月25日付の中国の英字ニュースサイト、ナンファン(南方)より 中国では若者を映画館に呼び込むため、上映中の映画のスクリーンが“ニコ動”状態に! 現地の若者は大喜びらしい…=2015年8月25日付の中国の英字ニュースサイト、ナンファン(南方)より

 50ドルのうちの20%を映画配給会社が取り、劇場主(映画館側)は最大40%か20ドル(約2100円)、そしてサービスを運営するスクリーニング・ルーム側が10%を取るといいます。

 現在、ハリウッドを抱えるロサンゼルスやニューヨークといった大都市だと、映画のチケット価格は大人1枚で大体15ドル(約1600円)前後(上映時間によって変動あり)。田舎だともう少し安いかもしれません。

 つまり、チケット代に限れば、4人家族で映画館に行く場合、10ドル(約1100円)くらいは得しますが、専用機器に150ドル(約1万6000円)かかることを考えるとけっこう割高です。

 しかし、映画館の駐車場代やポップコーンといった飲食物の代金も含めると、4人家族なら初期投資はなかったことにして、自宅のリビングでピザでも注文してみんなでわいわいリラックスして映画を楽しむのもアリだと考える家庭も出てくると思われます。

スピルバーグ監督ら賛同し出資…大手映画会社「業界の終わり」、もっと衝撃なのは

 こうした絶妙の値付けに加え、あのパーカー氏が手掛けるとあって、サービス開始時期などが未定にも関わらず、業界は早くも侃々諤々(かんかんがくがく)。

 早速、スティーブン・スピルバーグ監督(69)やマーティン・スコセッシ監督(73)、ピーター・ジャクソン監督(54)、「スター・ウォーズ」の最新作を撮ったJ・J・エイブラムス監督(49)らがこのビジネスの将来性に賭け、このビジネスに出資。

 ジャクソン監督は「このビジネスは映画館に行かない顧客を非常に用心深く取り込むよう考えられており、映画人口を増やすと同時に、映画館から顧客を奪うこともない」との声明を出し、高く評価しました。

 しかし、映画館側は疑心暗鬼。米大手チェーン「アラモ・ドラフトハウス・シネマ」の創業者ティム・リーグ氏は13日付の米業界誌ハリウッド・リポーター(電子版)に「良いアイデアとは思わないし、この高価格で映画会社が乗り気になるとは思えない。中途半端なビジネスだ」と批判。

 米のアート系シアター600館で組織する「アート・ハウス・コンバージェンス(AHC)」の創設ディレクター、ラス・コリンズ氏は3月26日付英紙デーリー・テレグラフ(電子版)に「パーカー氏はナップスターで音楽業界に大きなダメージを与えた。だからわれわれは彼のこのビジネスに疑惑の目を向けるのは当然だ」と怒りました。

でも、真の衝撃は「誰も映画館に行かない」現実

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