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【エンタメよもやま話】米国で「上映中スマホ」解禁、中国は映画に“ニコ動”…新ビジネス「公開日に自宅で鑑賞」の波紋

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【エンタメよもやま話】
米国で「上映中スマホ」解禁、中国は映画に“ニコ動”…新ビジネス「公開日に自宅で鑑賞」の波紋

中国では若者を映画館に呼び込むため、上映中の映画のスクリーンが“ニコ動”状態に! 現地の若者は大喜びらしい…=2015年8月25日付の中国の英字ニュースサイト、ナンファン(南方)より 中国では若者を映画館に呼び込むため、上映中の映画のスクリーンが“ニコ動”状態に! 現地の若者は大喜びらしい…=2015年8月25日付の中国の英字ニュースサイト、ナンファン(南方)より

 さて、今週ご紹介するエンターテインメントは、映画関連ビジネスのお話でございます。

 日本でも昨年9月、有料動画配信で世界最大手の米ネットフリックスがサービスを本格開始し、定額料金で映画やドラマなどを自宅のリビングのテレビなどで好きなだけ楽しめるようになりました。

 ネットフリックス以外にも米アップルや米アマゾン・ドットコムが同種のサービスを積極展開しており、こうしたサービスの台頭によって本場の米は言うまでもなく、日本でも“映画は映画館で観たい”という人が減り続けており、映画館が頭を抱えています。

 そんななか、米で先ごろ、映画館をさらに悩ませる新手のビジネスを立ち上げる計画が持ち上がり、欧米のエンタメ業界で大きな注目を集めています。今回はこのビジネスを中心に、世界の映画館の苦悩ぶりをご紹介いたします。

なぜ映画を見ながらスマホ…発案者は、あの「ナップスター」起業しフェイスブック初代CEOという有名人

 記者もこのニュースにけっこう驚いたのですが、米で何と、最新の映画を映画館での封切りと同じ日に自宅のテレビで楽しめるというサービスを始める計画が進んでいることが分かったのです。

 3月9日付米ハリウッド業界紙デーリー・バラエティ(電子版)や、米メディア系ニュースサイト、デッドライン・ドット・コムなどによると、このビジネス、名前は「スクリーニング・ルーム(試写室)」で、発案者は米の有名な起業家兼実業家ショーン・パーカー氏(36)です。

 米のIT(情報技術)業界などに詳しい方ならご存じだと思いますが、このパーカー氏、1999年に、利用者同士が自分の所有する楽曲を無料でシェアし合えるサービス「ナップスター」を立ち上げ“楽曲はネットで楽しむもの”という概念を初めてビジネスに結びつけようとした人物で知られます。

 ところが当然ながら、この著作権もへったくれも一切無視のビジネスがマトモに成立するはずもなく、音楽業界から山のような訴訟を起こされあえなく倒産…。しかし2004年、創業間もないフェイスブック(FB)の将来性を見抜き、初代社長として乗り込んだものの、翌年、コカインの所持容疑で逮捕され、FBを追われるなど、破天荒で毀誉褒貶(きよほうへん)に満ちた経歴の持ち主です。

 そんな彼がブチあげたこのビジネスは、まず150ドル(約1万6200円)で専用機器(ボックス)を購入し、後は新作映画1本あたり50ドル(約5400円)を支払えば、映画館での封切り日に自宅のテレビで同じ新作が48時間以内なら何度でも楽しめるという仕組みです。

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