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【オトナの外来】「死ね!」とメールを送ってきた女子高生…なぜそこまで追い詰められるのか

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【オトナの外来】
「死ね!」とメールを送ってきた女子高生…なぜそこまで追い詰められるのか

 最近、若い患者さんから感謝のメールが届いた。社会人としての一歩を歩きはじめたようだ。内容は詳しくお伝えできないが、治療途中の暴言について反省しているとのことだった。

 私は「調子の悪いときには誰でもつらく当たってしまうので気にすることはない。自分の感情が出せるようになっていることは治療がうまくいっている証だ」と返事をした。

 実際に若い患者さんを診察すると、親や主治医への憎悪から「死ね!」の連発が始まる。さすがに電話で言ってくることは少ないが、朝メールを開くと「死ね!」というメールが数十通届いているときがある。全部に対応することはできないが、最後のメールに「今のつらい気持ちをうまく出しながら前に進みましょう」といったアドバイスを送ることにしている。

 主治医の私に「死ね!」というメールが届いているときには、その数倍のメールや電話が両親に届く。精神的にしっかりした親御さんでも連日続くとほとほと参ってくる。

 男性更年期外来を開設している私が、引きこもりの子供の診察を開始したのには訳がある。中年の男性が精神的・肉体的に疲れ果てて受診をすることが多いが、よく話を聞いてみると子供が不登校になっていることが多い。子供が不登校になると、夫婦で責任のなすり合いが始まり、夫婦仲も悪くなる。仕事のプレッシャーに家族問題を抱えて正常な精神状態を保てる方が珍しい。

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