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【WOMEN】「上司にも相談できない」介護離職、年10万人の〝苦悩〟 8割が女性、企業の重要テーマに

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「上司にも相談できない」介護離職、年10万人の〝苦悩〟 8割が女性、企業の重要テーマに

母の介護をしながら働く小山香さん。連絡用に携帯電話は肌身離さず持っている=大阪市北区のNTTデータ関西(南雲都撮影) 母の介護をしながら働く小山香さん。連絡用に携帯電話は肌身離さず持っている=大阪市北区のNTTデータ関西(南雲都撮影)

 かつては専業主婦が主に担っていた介護だが、働きながら介護に携わる人が増えている。一方でその負担は重く、毎年約10万人が介護離職、その約8割は女性だ。徐々に手が離れる育児と違い、負担が増していく介護と仕事をどう両立するか、模索が続いている。

 「介護は先が見えない。当初は上司にも相談できませんでした」

 NTTデータ関西(大阪市北区)に勤務し、政令都市の保険システム開発に携わる小山香さん(30)はこう振り返る。

 京都市に住む母親(56)が若年性のアルツハイマー型認知症と診断されたのは平成21年、就職した頃だった。父親(60)は2年後に仕事を辞めて介護に専念。小山さんは勤務地の近くで一人暮らしをしながら働き続け、家計を助けることになった。

 事態が急変したのは昨年8月、母親が肺炎で入院してからだ。支えられても立てない状態になり、食べ物を飲み込むこともできなくなった。父親も過労で入院。小山さんは11月の母親の退院にあわせて2カ月間休職し、実家に帰った。

 「たまたま仕事の区切りも良く、今なら休めると思いました」。退院後の1カ月間は日々の介護をこなしながら寝たきりの母親の在宅介護に必要な申請書類を提出。2カ月目に少しずつ態勢が整った。

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