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犬の「殺処分ゼロ」にふるさと納税殺到4億円、対象犬全引き取り実現へ 広島のNPO

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犬の「殺処分ゼロ」にふるさと納税殺到4億円、対象犬全引き取り実現へ 広島のNPO

犬の殺処分ゼロの維持に向けて意気込むPWJの大西代表理事(左)ら 犬の殺処分ゼロの維持に向けて意気込むPWJの大西代表理事(左)ら

 犬の殺処分ゼロの取り組みに共感した人から「ふるさと納税」が相次いでいる広島県神石高原町に本部があるNPO法人「ピースウィンズ・ジャパン」(PWJ)が30日、県内で殺処分対象となった犬のすべてを引き取ると発表した。6月15日から県内の犬の殺処分をゼロにするという目標が2カ月半前倒しされた形で、PWJの大西健丞代表理事は「ゼロを維持していく新たな取り組みがスタートした。県民の皆様にも協力頂きたい」と述べた。

 PWJは平成25年9月、「1000日(今年6月15日)以内に県内の犬の殺処分をゼロにする」目標を打ち立てて活動を開始。神石高原町とも連携して、犬舎建設などのための募金活動を同町の「ふるさと納税」を使って展開した結果、これまでに1万人以上から4億円近くの寄付が寄せられた。

 これらの寄付金は犬舎の建設や新しい飼い主が見つかるまでの飼育費(食事代、医療費など)、動物福祉の啓発活動などに活用。広島市と神奈川県藤沢市に保護犬譲渡センターも開設した結果、これまでに567匹を保護して293匹を譲渡、返還してきた。

 平成23年度に2342匹だった県内の犬の殺処分数は、27年度になっても4~12月の9カ月間で566匹。ゼロには至っていないが、神石高原町のキャンプ場跡地に約600匹が収容可能な犬舎4棟が6月までに完成見込みとなった。

 4月には一部犬舎の完成に目処が立ち、目標より約2カ月半早く、殺処分対象となったすべての犬を引き取れるようになった。引き取った犬は人になつくためのトレーニングなどをしたうえで、譲渡先を探す。

 大西代表理事は、殺処分直前に保護、PWJで訓練した災害救助犬「夢之丞」とともに県庁で会見。「手を抜くと殺処分は始まる。今後は、猫も早くゼロにする計画も進めていきたい」と話した。

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