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【関西の議論】「いじめ」がきっかけ…京都で愛されるランドセルならぬランリック、ロングセラー商品に

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【関西の議論】
「いじめ」がきっかけ…京都で愛されるランドセルならぬランリック、ロングセラー商品に

ロングセラー商品の「ランリック」を販売する学生用品販売店「マルヤス」の鈴木大三社長(右)ら=京都府向日市 ロングセラー商品の「ランリック」を販売する学生用品販売店「マルヤス」の鈴木大三社長(右)ら=京都府向日市

 まもなく入学シーズンを迎え、全国各地でランドセルを背負って元気に登下校する新1年生の姿がみられる。小さな身体で重そうなランドセルを抱えて懸命に歩く子供たちの姿はほほえましくもあるが、かつてのランドセルは重量もあり、交通安全の観点から心配の声も絶えなかった。実は、京都府などの一部の地域では、通学かばんといえば、このランドセルだけではなく、軽くて黄色いナイロン製の「ランリック」というご当地かばんを思い浮かべる人も少なくない。「ランドセル+リュック」でランリック。軽くて安全、さらに安価でもあり、近年、教育現場で貧困問題が課題になる中、関係者の注目も集まっている。誕生から半世紀あまりを経ていまなお地元に愛されるランリック誕生の背景には、子供への愛情があふれていた。(小川原咲)

「お前のランドセルは穴が空いている」

 ランリックを製造販売しているのは、学生用品販売店「マルヤス」(京都府向日市)。主に京都府の宇治市や亀岡市などの小学校で使われており、年間約1万個が売られている。

 誕生のきっかけになったのは、同社の初代社長、故・鈴木正造さんが長岡町立第3小(現・長岡京市立長岡第3小)の校長から受けた相談だった。

 昭和40年代(1965~1974年)、ランドセルは高価で、貧しい家庭ではブタの皮で作ったかばんで通学する児童もいた。

 高価なランドセルを買ってもらえない子供たちは、「お前のランドセルは穴がいっぱい空いている。これはブタや」といじめられることもあった。

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