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【ビジネスの裏側】飽和感が漂うショッピングモール、イオンの戦略とは…直線距離5キロでも共存できる?

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【ビジネスの裏側】
飽和感が漂うショッピングモール、イオンの戦略とは…直線距離5キロでも共存できる?

 流通大手のイオンが19日に開業するイオンモール堺鉄砲町(堺市堺区)が業界の注目を集めている。というのは、東に5キロ未満の場所では既にイオンモール堺北花田(同北区)が営業しており、身内同士の顧客の争奪戦が懸念されているからだ。イオンの開発事業子会社、イオンモールは周辺の独特の交通事情を踏まえ「商圏は重ならない」と説明した上で、ターゲットとする顧客層を別にすることで共存を図る戦略だ。今回の新店舗は、飽和感が漂うモール事業の展望を占う試金石にもなりそうだ。

独特の交通事情

 「十分にすみ分けができる」

 イオンモールの藤木光広取締役営業本部長は、こう自信をみせる。

 堺鉄砲町と堺北花田は乗用車で10~15分程度で行き来できる距離だ。総賃貸面積は堺鉄砲町が約5万6千平方メートルに対し、堺北花田は約7万2千平方メートルで、イオンモールとして中大型規模となる。

 商圏としてすみ分けできるとする根拠は堺市と周辺の独特の交通事情にある。

 南北方向には鉄道だけでもJR阪和線、南海電車本線、同高野線、阪堺電車阪堺線、地下鉄御堂筋線が走り、幹線道路も南北方向に発達している。これに対し東西方向は鉄道や幹線道路が意外と少なく、移動が距離ほどにスムーズではないのだ。

 イオンモール堺鉄砲町は南海本線七道駅の北側にあり、南海難波駅から普通電車で12分。車では難波から国道26号を南に向かうだけの好アクセスが特徴だ。一方のイオンモール堺北花田は地下鉄御堂筋線北花田駅北側にある。なんば駅からは18分。車では天王寺駅から府道28号線を南下したところにあり、いずれも大阪市中心部からの電車と車のアクセスはいい。

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