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【百田尚樹氏講演(下)】英国の恫喝にも屈せず…戦後日本を立て直した侍たち、最も不幸で最も偉大な大正世代 (京都「正論」懇話会詳報)

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【百田尚樹氏講演(下)】
英国の恫喝にも屈せず…戦後日本を立て直した侍たち、最も不幸で最も偉大な大正世代 (京都「正論」懇話会詳報)

講演する作家の百田尚樹氏=2月27日、京都市左京区の国立京都国際会館 講演する作家の百田尚樹氏=2月27日、京都市左京区の国立京都国際会館

 《2月27日に国立京都国際会館(京都市左京区)で行われた京都「正論」懇話会の第50回記念講演会。百田尚樹氏の講演は後半、本屋大賞を受賞した日章丸事件を題材にした「海賊とよばれた男」の話から大正という時代に焦点をあてて進む》

「イランの石油を買うな」

 日章丸事件は1953(昭和28)年に起きた事件で、この事件を全く知らなかったが、世界を驚かせた大事件です。

 舞台は中東のイラン。当時のイランは世界の火薬庫だった。なぜかというと、世界最大の石油埋蔵量の国だったが、この石油はイラン国民ではなくてイギリス政府が株を持つ石油会社「アングロ・イラニアン」が50年にわたって独占していた。

 利益はイギリスが吸い上げ、イラン国民は何の恩恵も受けていなかった。これはおかしいと、モサデクという骨のあるイランの首相が、国内の石油施設の国営化に成功したんです。

 イギリス政府はかんかんに怒って、イランを完全封鎖し、世界に向けて「イランの石油はイギリスのものなので買ってはならない」と声明を出す。当時の大英帝国は今と比べものにならない強国でどこの国も逆らえない。しかもアラビア海に軍艦を派遣して、海上封鎖する。石油はタンカーでしか運べないので、イランは有り余る石油を持ちながら、どこも買ってくれなかった。

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