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【暴力小学校支援】大声、殴る蹴る…〝暴力教室〟なぜ急増 専門家「SNS利用でストレス蓄積」と指摘

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【暴力小学校支援】
大声、殴る蹴る…〝暴力教室〟なぜ急増 専門家「SNS利用でストレス蓄積」と指摘

 ただ、こうした現状について、専門家は児童が抱えるストレスの増加を指摘し、支援の必要性を強調する。

 和歌山大教育学部付属小学校校長の船越勝・同大教授(教育方法学)は「受験や貧困など子供にはさまざまなストレスがある。学校の先生だけでは対処し切れない。スクールソーシャルワーカーなど専門家の配置を進めることは重要だ」と、府教委の今回の方針を評価する。一方で「『困難校』は地域特性や家庭の貧困などの問題も潜在的に抱えている。そこに切り込まなければ根本的な解決にはならない」とも指摘する。

 インターネット上のSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)が情報収集や学習に役立つ面もあることを強調した上で、過度に利用する環境が子供のストレスとなっていることを指摘するのは、近畿大工学部教育推進センターの有馬比呂志教授(教育心理学)だ。

 有馬教授は、精神的に未熟な小学生が対面しないコミュニケーションツールとしてSNSやメールを使うことで、相手の本心や感情を誤解することが多く、ストレスを蓄積させている可能性があると分析する。

 「例えば『LINE』でやりとりして『既読』なのに返事がこないだけでもストレスは増幅する。中高生は自身で解消できるが、小学生では難しい」とした上で、「この種のストレスは、仕事で忙し過ぎて子供と向き合う時間がない親はキャッチできない。まして学校の先生は親以上に把握するのは困難だ」としている。

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