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【世界を読む】欧米で消える「男の子」「女の子」玩具…性別撤廃社会とリアルな市場で揺れる業界

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【世界を読む】
欧米で消える「男の子」「女の子」玩具…性別撤廃社会とリアルな市場で揺れる業界

 同性婚など男女の概念が大きく変化する欧米で、玩具に関する「性別」撤廃の動きが加速している。「固定観念を植え付ける」と批判された小売店などが次々と、「男の子向け」「女の子向け」といった表示を止めているのだ。一方で、ピンクを多用した女の子向けの組み立てブロックが批判されながらも商品として大ヒットするなど、性別の市場は根強い。社会的な責務と利益追求のはざまで、業界は揺れている。 (坂本英彰)

「性別の押しつけ」と批判

 米メディアによると、ネット通販アマゾンは子供向けの玩具で性別カテゴリーを廃止。ディズニーストアも昨年のハロウィーンセールで、衣装やリュック、アクセサリーなど男女別をやめて「子供向け」のラベルに統一した。

 企業の対応を加速させているのが、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)の普及だ。抗議や批判はまたたく間に広がるため、対応を遅らせると企業イメージを失墜させかねないからだ。

 米小売り大手ターゲットも昨年8月、玩具売り場での性別表示を撤廃すると表明。女の子向けにピンク、男の子向けには青といったステレオタイプ的な表示も含めて変えていくという。

 きっかけとなったのが、オハイオ州の女性がこの2カ月ほど前に行ったツイッターへの投稿だった。「女の子用組み立てセット」と書かれた玩具売り場のサインを写真で撮り、「こんなことしないで」とのメッセージを添えた。これがネット上で拡散、「性別の押しつけだ」などといった批判が店側に殺到したのだ。

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