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【ビジネスの裏側】中国で「稲盛和夫」“爆読み”のワケ…世界で累計1千万部突破、経済減速救う日本型経営

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【ビジネスの裏側】
中国で「稲盛和夫」“爆読み”のワケ…世界で累計1千万部突破、経済減速救う日本型経営

多くの言語に翻訳されている稲盛和夫氏の著書「生き方」。中央が日本語版

 京セラ創業者で名誉会長の稲盛和夫氏(83)の著書が昨年8月末、世界累計発行部数1千万部を突破した。平成元(1989)年に「心を高める、経営を伸ばす」を発行して以降、これまで世に出た著書は、共著も含め40作以上。経営論にとどまらず、仕事を通じた生き方を説く言葉が若い世代や女性も惹きつけ、読者層を広げる。海外でも19カ国語に翻訳され、中国では“爆読み”の対象となっている。利益追求中心の欧米型とは違う稲盛流の「日本型経営」が見直されるきっかけにもなっているようだ。(牛島要平)

断トツ人気「生き方」

 多くの通勤・通学客でにぎわう大阪市北区の紀伊國屋書店梅田本店。ビジネス書籍のコーナーには多くの経営者の著書が並ぶ。「経営の神様」と呼ばれるパナソニック創業者、松下幸之助氏と並び、作品の多さで双璧をなすが稲盛氏だ。

 同書店によると、全国の店舗で平成27年8~10月の売れ筋をみると、27年8月に発行されたばかりのカジュアル衣料品店「ユニクロ」などを展開するファーストリテイリングの柳井正会長兼社長の「経営者になるためのノート」がヒットしている。その一方で、稲盛氏の「生き方」(16年発行)と、幸之助氏の「道をひらく」(昭和43=1968=年発行)が根強い人気を保っているという。

 「生き方」は経営者としての道のりを振り返りながら、「よい思いを描く人にはよい人生が開けてくる」「利他に徹すれば視野が広がる」などの独自の信念を訴える。発行元のサンマーク出版によると平成27年12月現在で国内で累計120万部を超え、稲盛氏の著書で断トツのベストセラーとなっている。

 一方、発行から半世紀近くがたつ幸之助氏の「道をひらく」は国内で累計約520万部を発行し、今も多くの人の人生のバイブルとして親しまれている。稲盛氏の「生き方」の売れ行きはそれに匹敵する勢いだ。

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