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京大チーム、中間細胞「iRS細胞」の作製に成功 ゲノム編集が容易に

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京大チーム、中間細胞「iRS細胞」の作製に成功 ゲノム編集が容易に

 ヒトの細胞から人工多能性幹細胞(iPS細胞)を作る際の中間段階にある細胞「再プログラム化中間細胞(iRS細胞)」の作製に成功したと、京都大の研究チームが5日、発表した。iRS細胞はiPS細胞に比べ、遺伝子を組み換えるゲノム編集をしやすく、遺伝性疾患の原因解明や創薬の研究開発で役立つ可能性がある。

 研究成果は同日、英科学誌「デベロップメント」の電子版に公開された。

 京大再生医科学研究所の多田高(たかし)准教授は、iRS細胞を使えば「従来の手法に比べ、iPS細胞を作製しやすい」と指摘。「細胞の遺伝子組み換えも可能で、医療・創薬の研究面で画期的なツール(道具)になりうる」と話している。

 研究チームによると、iRS細胞は、iPS細胞を作製する過程で20~30日たったものから活発に働く細胞群を抽出し、1個ずつの細胞に分解したもの。iPS細胞に比べ、ゲノム編集がしやすい特長があり、細胞レベルでの遺伝子疾患の研究に活用できるとみられる。

 今回の実験では、胎児の肺の繊維芽細胞からiRS細胞を作製。このiRS細胞は約10日後には、iPS細胞へ成長するという。

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