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【海道東征を紡ぐ 信時潔物語】(9)近代の波・内国勧業博、活気づく“大大阪”へ向かう青春時代

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【海道東征を紡ぐ 信時潔物語】
(9)近代の波・内国勧業博、活気づく“大大阪”へ向かう青春時代

 日本近代洋楽の父といわれた信時潔(のぶとききよし)と、大正~昭和初期を代表する洋画家となった小出楢重。

 2人の同級生が青春を謳歌(おうか)した明治後期の大阪の町には、いわゆる大正期の「大大阪」時代の萌芽(ほうが)があった。町を発展させる起爆剤の一つとなったのが、信時らが市岡中学在籍中の明治36(1903)年に開催された「第5回内国勧業博覧会」だ。

 国内の産業振興を目的に行われたこの博覧会は、日清戦争(1894~95年)の勝利による好景気と、鉄道網の発展などが影響し、内国勧業博としては最大の規模だった。

 会場となった大阪・天王寺には、農業館をはじめ、工業館、機械館、美術館、動物館などが建設されたほか、それまで許されていなかった外国製品の陳列も行われ、アメリカ製の自動車のほか、イギリス、ロシアなどの十数カ国が出品した。夜間のイルミネーションや数々の余興も行われ、3月から7月の会期中に全国から440万人近い人々が訪れたという。

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