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【海道東征を紡ぐ 信時潔物語】(7)市岡中1期生、「規則はいらん」自由・不屈の校風に育まれ

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【海道東征を紡ぐ 信時潔物語】
(7)市岡中1期生、「規則はいらん」自由・不屈の校風に育まれ

田畑の埋め立て地に新築された創立期の校舎(大阪府立市岡高等学校創立百周年記念誌から) 田畑の埋め立て地に新築された創立期の校舎(大阪府立市岡高等学校創立百周年記念誌から)

 「こんにちは」

 堂々たる体格の野球部員たちが、素振りやグラウンド整備の手を止め、正対して挨拶をしてくれた。

 大阪市港区市岡元町にある大阪府立市岡高校。明治34(1901)年創立の、100年以上の歴史を誇る伝統校の気品と誇りを、浅黒く日焼けした部員たちに見た気がする。

 大阪市内3校目となる旧制中学校として設立された市岡中学校の歩みが、この伝統校の礎になっている。

 そのスタートラインに立つ第1期生として名を連ねたのが信時潔であり、画家の小出楢重(ならしげ)であり、東洋史学で名をはせた石●(=さんずいにウかんむりに眉の目が貝)純太郎、国立がんセンター初代総長を務めた田宮猛雄ら、後の日本を語るうえで欠かせない芸術家、研究者たちだった。信時は彼らとの友情を終生大事にした。

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