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【海道東征を紡ぐ 信時潔物語】(6)“覚悟の曲”「海ゆかば」、ルーツは賛美歌だった?

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【海道東征を紡ぐ 信時潔物語】
(6)“覚悟の曲”「海ゆかば」、ルーツは賛美歌だった?

信時潔が生まれた旧大阪北教会跡地に立つ森田幸男牧師。現在の教会は50メートルほど東にある=大阪市北区中之島 信時潔が生まれた旧大阪北教会跡地に立つ森田幸男牧師。現在の教会は50メートルほど東にある=大阪市北区中之島

 大阪北教会の牧師の三男として育った作曲家、信時潔。そのルーツを知るうえで重要なのが、宣教師アレクサンダー一家が愛唱していた賛美歌「King of Kings」だ。

 いったいどんな歌なのか-。

 実はアレクサンダー氏のひ孫の女性、ジョアンナ・シェルトンさんにより、その歌詞も楽譜も分かっている。

 「King of kings and Lord of lords(王の中の王、君主の中の君主)」とキリストをたたえ、最後に「glory、hallelujah!」(栄光あれ、ハレルヤ!)と結ばれる。

 一方、「海ゆかば」は、天皇に仕える覚悟を歌った奈良時代の歌人、大伴家持の一首とされる歌詞に、潔が曲をつけたものだ。

 海ゆかば 水漬(みづ)く屍(かばね)

 山ゆかば 草むす屍

 大君(おおきみ)の辺(へ)にこそ死なめ

 かへりみはせじ

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