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【若手記者が行く】「用水路だらけ」岡山で転落事故多発 住宅街にも“危険な落とし穴” 対策はなぜ進まない

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【若手記者が行く】
「用水路だらけ」岡山で転落事故多発 住宅街にも“危険な落とし穴” 対策はなぜ進まない

死亡事故が起きた用水路の安全対策について協議する岡山中央署員と住民ら=岡山市(岡山県警提供)

 岡山支局に赴任して約半年が経過した。初任地の奈良県や学生時代を過ごした東京都などと比べて気になるところがある。それは用水路の多さだ。岡山県内では、その用水路に自転車やミニバイクで転落する死亡事故が多発している。柵や蓋の設置など安全対策が急務となっているが、費用面に加え、用水路の機能確保の面からも進んでいないのが現状だ。(藥師寺大輔)

 現在住んでいる岡山市内のマンションの近くにも幅1メートルほどの大きな用水路が至る所にある。市によると、約790平方キロの市内に、なんと総延長約4千キロに及ぶ用水路があるという。4千キロといえば、東京~ベトナム間にほぼ匹敵する距離だ。

 岡山市によると、用水路は主に農業用水の確保のために整備され、江戸時代以前から利用されていたとされる。古くから産業基盤のインフラ整備が進んでいたといえるが、現在は困ったことになっている。用水路の多くに柵がなく、自転車やミニバイクなどが転落する死亡事故が急増しているのだ。

 県警によると、11月末現在で、自転車やミニバイクで用水路などに転落する死亡事故は12件発生。うち7件が岡山市内だ。

 警察庁の全国統計(自転車の転落事故)によると、県内で平成25年~27年9月までに転落事故は計23件発生している。これは、2位の滋賀県と富山県の10件を大きく上回り、全国ワーストだ。

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