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【経営学者の舞妓さん研究(1)】350年の歴史、京都花街はサービス産業の集積地 持続可能なビジネスの仕組みがある

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【経営学者の舞妓さん研究(1)】
350年の歴史、京都花街はサービス産業の集積地 持続可能なビジネスの仕組みがある

花街の仕組みを経営学の視点から研究する西尾久美子さん=京都市東山区の京都女子大学

京都女子大学教授 西尾久美子さん

 舞妓(まいこ)さんが行き交い「一見(いちげん)さんお断り」のお茶屋がひしめく京都の花街(かがい)。京都女子大教授の西尾久美子さんは、花街の仕組みを経営学の視点から研究する気鋭の学者だ。しなやかに生きてきた自身のキャリアを研究対象に重ね、あこがれの世界の知られざる秘密を解き明かすことに挑戦し続けている。(聞き手 小野木康雄)

 --著書「京都花街の経営学」(東洋経済新報社、平成19年)がロングセラーになっていますね。なぜこの本を書こうと思われたのですか

 西尾 伝統の一言では片付けられない経営学的な何かがある、と思ったからです。京都の花街には350年近い歴史がありますが、太平洋戦争やバブル崩壊など社会・経済情勢が変化を繰り返しても、だれもが一度は訪れたいと思う場所であり続けている。見方を変えれば、サービス産業の一大集積地として、持続可能なビジネスの仕組みがあるということです。

 --お座敷を提供するお茶屋をコーディネーター、舞妓や芸妓(げいこ)が所属する屋形をプロダクションと位置づけるなど、斬新な発想で花街を分析されていますね

 西尾 お茶屋や屋形の「お母さん」は女性起業家で、一流の経営者です。世の中におもてなしを提供し、担い手としての舞妓を育てるという明確なビジョンを持っている。みなさん経営学で教わる基本の理論を実践してはるんですね。

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