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【はじまりは大阪(1)】最後の色街・飛田新地の取材12年、塩まかれたことも ノンフィクションライター井上理津子さん

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【はじまりは大阪(1)】
最後の色街・飛田新地の取材12年、塩まかれたことも ノンフィクションライター井上理津子さん

「さいごの色街 飛田」の取材は12年。葛藤しながら働く人たちの話に耳を傾け続けた =大阪市北区(南雲都撮影)

 遊郭の面影をとどめる飛田新地(大阪市西成区)を12年かけて取材した「さいごの色街 飛田」で知られるノンフィクションライター、井上理津子さん(59)。長らく関西を拠点に日があたらない人や場所を精力的に取材し、作品を執筆してきた。活動の場を東京に移した現在も、酒と人をこよなく愛し、「真実」に迫る。(聞き手 池田祥子)

「女がなにしてんねん」

 --「さいごの色街 飛田」が今年、文庫本になりました。井上さんといえば、世間では「飛田」のイメージが強いようです

 井上 今も知人らには、飛田に連れて行ってほしいとせがまれます。でもね、どの本もそうなんですけど、これはほんまに書くのはしんどかってん。

 --取材は12年にも及んだんですね

 井上 あほでしょう。これだけに専念ではないんですけどね。

 --きっかけは

 井上 東京に出て仕事をしていた知人のフリーライターと神田で飲んだとき、彼が「大阪は最高の街やし、おもろいと思っていたけど、東京はでかいわ。何でもあるわ。しかし大阪にしかないものは飛田やで」って言い出した。「だから、大阪にいる間に飛田記録しときや」と。取材できんのかいなと思いながら歩きだしたんです。

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