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【北の湖理事長死去】「もう10歩も歩けない…」 死の3日前、初めて吐いた「弱音」

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【北の湖理事長死去】
「もう10歩も歩けない…」 死の3日前、初めて吐いた「弱音」

 直腸がんによる多臓器不全のため20日夜、62歳の若さで死去した日本相撲協会理事長の北の湖親方。現役の横綱時代から親交のあった北の湖部屋大阪後援会の香川芳江会長(70)=大阪府富田林市=には、相撲協会や北の湖部屋関係者から相次いで訃報が舞い込んだ。

 最後に言葉を交わしたのは死の3日前、恒例の3月場所前の激励会について電話で話したという。今年3月の激励会では一緒に焼肉を食べにに行き、アイスクリームも食べたというが、このときの電話で、弱音を吐いたことのない北の湖親方が「先生、もう10歩も歩けないんです」と漏らした。

 「前から入退院は繰り返していたが、もう相当体が悪いんだなと思った」。数年前、「体も悪いし、もう理事長なんかやめたらいいのに」と忠告したこともあるが、そのたび「相撲の世界には育ててもらった恩がある。恩はきっちりと返さないといけない」と断られた。そういう信念を曲げない姿勢が、現役時代と変わらぬ北の湖親方の魅力だった。

 「こわもてだが、まじめで優しい人だった。部屋の雰囲気でもそれはすぐ分かった」。一方で「光の当たる人はいいが食べていけない人もいる。引退後も皆が順風満帆に生活できているわけではない。いい方法があればいいんだけど」と口癖のように話していたという。

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