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【海道東征コンサート】「敗戦国日本の呪縛から解放」戦後70年に響いた高らかな演奏

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【海道東征コンサート】
「敗戦国日本の呪縛から解放」戦後70年に響いた高らかな演奏

コンサート前のプレトークに熱心に耳を傾ける人々。会場には約1700人が詰めかけた=20日午後、大阪市北区のザ・シンフォニーホール(前川純一郎撮影) コンサート前のプレトークに熱心に耳を傾ける人々。会場には約1700人が詰めかけた=20日午後、大阪市北区のザ・シンフォニーホール(前川純一郎撮影)

「神話の世界描いた輝かしい音楽」

 童謡「サッちゃん」の作詩で知られる大阪出身の作家、阪田寛夫も中学生時代に大阪での初演に立ち会った。神話の世界を描いた輝かしい音楽に圧倒されたことを、川端康成文学賞を受賞した小説「海道東征」につづっている。しかし、この曲は戦後、誕生の経緯などから戦争と結びつけられて語られることも多く、演奏される機会はめっきり減った。

 しかし戦後70年の節目となった今年、大阪では戦後初めて完全な形で再演が実現。プレトークで新保さんは「意義深いのは題材が神武東征ということ」と指摘したうえで、「戦後、日本の神話が黙殺されてきた中で、最近は日本の成り立ちについて振り返ろうという機運がでてきた。その中でこの音楽が演奏されたのはすばらしい」と述べた。

 会場には多くの人たちが訪れ、大阪府吹田市の無職、高岡昭一さん(79)は「私は国民学校で神話を教わった世代。この曲の存在を知り、ぜひ聞きに来たいと思っていた。この日が来るのが待ち遠しかった」と感慨深げに話した。

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