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【海道東征コンサート】「敗戦国日本の呪縛から解放」戦後70年に響いた高らかな演奏

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【海道東征コンサート】
「敗戦国日本の呪縛から解放」戦後70年に響いた高らかな演奏

コンサート前のプレトークに熱心に耳を傾ける人々。会場には約1700人が詰めかけた=20日午後、大阪市北区のザ・シンフォニーホール(前川純一郎撮影) コンサート前のプレトークに熱心に耳を傾ける人々。会場には約1700人が詰めかけた=20日午後、大阪市北区のザ・シンフォニーホール(前川純一郎撮影)

 「神坐(かみま)しき、蒼空(あおぞら)と共に高く」-。20日、ザ・シンフォニーホール(大阪市北区)で開かれたコンサート「戦後70年 信時潔(のぶとき・きよし)没後50年 交声曲『海道東征』」では、日本の建国神話が管弦楽と声楽で劇的に表現され、詰めかけた観衆が酔いしれた。「海道東征の復活は、敗戦国日本の精神的呪縛から日本人が解放されつつある象徴」。壮大に演奏された意義について、文芸批評家の新保祐司さんはプレトークで意義を説いた。

 全8章からなり、約1時間にもわたる壮大な「海道東征」は、約70人のオーケストラと5人の独唱者、児童合唱を含む約160人の合唱団が演奏した。

 冒頭、雅楽をほうふつとさせる調べが木管楽器で演奏されると、聴衆は一気に引き込まれていった。第2章の「大和思慕」では、ソプラノ独唱の幸田浩子さんの明るい歌声が大和への憧れを体現。第7章「白肩(しらかた)の津上陸」では、神武天皇東征の勢いが壮大な合唱で物語られた。

 日本近代音楽の黎明期(れいめいき)に活躍した信時潔が、日本の伝統音楽を盛り込みながら西洋音楽の技法を駆使して作曲。戦時中は、皇紀2600年(昭和15年)奉祝曲として国民に熱狂的に受け入れられた。

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