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誕生から75年、蘇る「建国神話の音色」 大阪で「海道東征コンサート」 雄壮な演奏、格調高き声楽

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誕生から75年、蘇る「建国神話の音色」 大阪で「海道東征コンサート」 雄壮な演奏、格調高き声楽

蘇った「海道東征コンサート」。雄壮な音色が響き渡った=平成27(2015)年11月20日、大阪市北区のザ・シンフォニーホール(恵守乾撮影) 蘇った「海道東征コンサート」。雄壮な音色が響き渡った=平成27(2015)年11月20日、大阪市北区のザ・シンフォニーホール(恵守乾撮影)

 大正・昭和に活躍し、「海ゆかば」で知られる作曲家の信時潔(のぶとき・きよし)と詩人の北原白秋が、昭和15年に建国神話を題材に作った交声曲「海道東征」を全曲演奏する「戦後70年 信時潔没後50年 交声曲『海道東征』」(産経新聞社主催、滋慶学園グループなど協賛)が20日、大阪市北区のザ・シンフォニーホールで開かれた。

 大阪でオーケストラによって全曲演奏されるのは戦後初めて。会場では、大阪フィルハーモニー交響楽団の雄壮な音楽と、格調高い日本語の詩をおおらかに歌う声楽が響き合い、ホールを埋め尽くした約1700人の聴衆は感動に包まれた。

 「海道東征」は、神武天皇即位を紀元とする皇紀2600年の奉祝曲として昭和15年に作られ、同年11月26日に東京・日比谷公会堂で初演。3日後には大阪で公演が行われ、19年12月には大阪フィル創設者、朝比奈隆の指揮で上演された。

 戦時中は全国各地で盛んに演奏されたが、誕生の経緯もあって戦後は演奏の機会が激減。今年が戦後70年と信時没後50年の節目にあたることから、信時の出身地、大阪での演奏会が実現した。

 この日は指揮者、北原幸男さんのタクトで、大阪フィルや日本を代表するソプラノの幸田浩子さんらが熱演。管弦楽の重厚な音色と合唱が響き渡った。会場では演奏に先立ち、文芸批評家で都留文科大教授の新保祐司さんがプレトークを行い、海道東征の意味や歴史的背景について解説した。22日も同ホールで公演が行われる(全席完売)。

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