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【関西の議論】GPS追跡の果ては、やっぱり中国 古新聞まで“金のなる木”に 古紙の裏事情、衝撃の事実

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【関西の議論】
GPS追跡の果ては、やっぱり中国 古新聞まで“金のなる木”に 古紙の裏事情、衝撃の事実

大阪府泉大津市職員が目撃した新聞を積んだ不審なトラック。この直後に運転席にいた男が左側の新聞の束を持ち去ったという(泉大津市提供、一部画像処理しています)

 新聞の「ちり紙交換」が激減した。古新聞など古紙の収集を自治体が行うようになったためだ。自治体収集では、決められた曜日に家の前や集積場に出すと、回収される。だが、そこで古新聞の束を勝手に持ち去り、荒稼ぎする行為が横行している。苦慮した自治体側は、持ち去りに対し罰金つきの禁止条例を制定するケースが増加。東京都内の自治体が中心だったが、大阪府内でも泉大津市が10月に改正条例を施行するなど広がっている。一方、関東の製紙原料問屋の組合は自治体と協力、GPS(衛星利用測位システム)で古新聞の行方を追跡する措置に出た。持ち去りがはびこる背景に何があるのか。(張英壽)

中国で段ボールに

 製紙メーカーでつくる日本製紙連合会(東京都中央区)によると、古新聞や古雑誌など古紙の輸出量はここ十数年で急増。財務省統計では、平成12(2000)年は37万2千トンだったが、13年には3.5倍以上の146万6千トンに達した。輸出量はその後も伸び続け、24年には492万9千トンまで膨らんだ。その量は、なんと12年の13倍を超える。25年から減少しているものの、26年はそれでも461万9千トンだ。

 輸出先は12年はタイが30.3%で最も多かったが、13年から中国がトップの座を続けている。そのシェアは13年40.1%、14年50.8%、15年51.5%と増え、17年には83.8%になった。その後も60~80%台で推移している。

 経済成長を続ける中国では、段ボール箱の原料となる古紙が足りないとされ、輸入でまかなう必要がある。「世界の工場」と呼ばれる中国では、さまざまな製品を世界に輸出し、国内流通させている。それには、当然製品を梱包する段ボール箱が大量に必要になる。

数時間で儲け1.6万円…輸出3%が持ち去り、世田谷区など罰金20万円だが

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