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【ビジネスの裏側】関空、欧州減便のボディーブロー 爆買いでLCC急成長の陰で「ローカル空港」格落ち懸念!?

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【ビジネスの裏側】
関空、欧州減便のボディーブロー 爆買いでLCC急成長の陰で「ローカル空港」格落ち懸念!?

 アジア路線の大幅増便で平成27年冬期ダイヤ(28年3月26日まで)の国際定期便が開港以来最多の就航便数となった関西国際空港。ただ、その裏で欧州路線の減便が進んでいることが課題として浮上してきた。長距離線の不振がボディーブローのように利いており、旅行会社からは「ツアーで制限が多く、行程が組めない」と悲鳴が上がる。格安航空会社(LCC)の誘致に成功して復活を印象づけているが、アジア向けローカル空港としての位置づけが定着することに懸念が広がっている。(藤原直樹)

 デイリー運航崩れる

 「欧州線の減便は何も関空だけではない。成田空港や羽田空港も同様に減っている」

 10月20日、関空を運営する新関西国際空港会社の志村格常務は冬期ダイヤの発表会見でこう話し、欧州線の減便は日本全体の問題であると強調した。

 実際、成田や羽田でも一部の欧州線の減便はあったが、関空は前年同期と比べ週36便から27便と25%の大幅減だ。特に関係者を失望させたのは毎日1便(週7便)のデイリー運航を続けていたフランス、ドイツ、オランダ線がそれぞれ減便したことだ。

 エールフランス航空のパリ線が週6便、KLMオランダ航空のアムステルダム線が週5便にそれぞれ減少し、ルフトハンザドイツ航空のフランクフルト線にいたっては週4便まで減ってしまった。

 ビジネスや旅行の行程を組み立てるうえで毎日航空機が発着するデイリー運航の持つ意味は大きい。それが崩れたということは、旅客の利便性が大きく損なわれたことになる。

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