産経WEST

【連続青酸死】捜査679日、青酸入手ルートは謎のまま…捜査終結、舞台は公判へ

産経WEST 産経WEST

記事詳細

更新

【連続青酸死】
捜査679日、青酸入手ルートは謎のまま…捜査終結、舞台は公判へ

筧千佐子被告

 通算679日に及んだ連続青酸死事件の捜査が終結した。筧千佐子容疑者の周辺では過去に約10人の男性が死亡していたが、合同捜査本部はうち8人について立件し、財産目的との犯行動機もあぶり出した。だが、殺害に使ったとされる青酸化合物の入手先など、解き明かせなかった謎も多い。今後、真相解明の舞台は京都地裁で開かれる公判に移る。

 立件された被害者の内訳は、夫2人▽内縁の夫・交際相手5人▽知人1人。捜査関係者によると、千佐子容疑者は8人と結婚相談所などで出会ったといい、一部の男性は死後、財産を千佐子容疑者に遺贈する内容の公正証書を作成していた。「健康にいいサプリ」と偽り、青酸化合物が入ったカプセルを飲ませる手口で犯行を重ねていたとみられ、総額10億円前後の遺産を手にしていたという。

 だが昨年11月の最初の逮捕時、千佐子容疑者の預貯金はほとんどなく、1千万円以上の借金があった。一時期は生活保護を受給するほど困窮しており、男性らの遺産は、のめり込んでいた株式投資や知人への借金返済などで使い切ったとみられる。

証拠乏しく

 ただ、いずれの事件でも積み上げられた証拠は乏しかった。平成25年12月に殺害された夫の勇夫さん=当時(75)=の事件後、千佐子容疑者が処分したプランターの中から微量の青酸化合物が見つかったが、勇夫さんらの殺害を直接示す証拠ではなかった。

「産経WEST」のランキング