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国内初の水中建物遺跡発見 長浜の琵琶湖底に祠の柱や小規模石積み 文政近江地震の地盤沈下で水没

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国内初の水中建物遺跡発見 長浜の琵琶湖底に祠の柱や小規模石積み 文政近江地震の地盤沈下で水没

滋賀県長浜市沖の琵琶湖湖底で見つかった木製の柱8本のうち2本=7月(滋賀県立大大学院生の中川永さん提供)

 滋賀県長浜市の長浜城近くの琵琶湖湖底で江戸時代の祠(ほこら)の建物跡とみられる遺構がみつかり、同県立大琵琶湖水中考古学研究会が4日発表した。日本の水中遺跡から建物跡が見つかるのは初めて。19世紀初頭に建てられ、文政2(1819)年の文政近江地震で沈んだと推定されるという。

 付近一帯は長浜城遺跡と呼ばれ、昨年夏から同大学大学院生の中川永・研究会代表(27)らが潜水調査を実施していた。

 沖合100メートル、水深1・8メートルの湖底で発見。小石を敷いて築いた円形の土盛り(直径8メートル、高さ30センチ)があり、ここに建物用とみられる木製の柱8本(最大直径19・5センチ、最長65・7センチ)が垂直に立っていた。

 建物は東西2・1メートル、南北1・8メートルと小さく、鎮守社や祠とみられる。柱の放射性炭素の年代測定は江戸時代後期の1801年~1818年。

 長浜城は1615年に廃城となり、跡地一帯は田畑として利用されていた。当時の記録から、水位が上昇して城の跡地一帯が水没したとは考えにくく、研究会は1819年に湖東地域を震源に起きたマグニチュード7・2前後の文政近江地震で水没したと判断した。

 今回の調査の水中映像や実測図は、14、15日に開かれる県立大の学園祭で展示、報告される。

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