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「ケーキみたいにおいしい」フランスパン パン職人フィリップ・ビゴさん

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「ケーキみたいにおいしい」フランスパン パン職人フィリップ・ビゴさん

フィリップ・ビゴさん

 フランスパンを日本に普及させるために来日し、今年で50周年を迎えた。「縁あって日本に来たが、良かったことしか思い浮かばない。50年は早かった」。万感の表情でその年月をかみしめた。

 パン店の3代目として生まれ、実家での見習いを経て、パリ・国立製粉学校製パン科へ。パン職人として腕を磨いた。

 来日したのは、昭和40年。東京国際見本市でフランスパン作りの実演を行うためだった。そのパンを食べた人々は「ケーキみたいにおいしい」と絶賛。当時、日本のフランスパンはグルテン質の強い粉をかたくこねており、かたかった。皮が薄くて香ばしく、中はしっとりとやわらかい本場のフランスパンは驚きを持って迎えられた。

 見本市終了後も、技を学ばせてほしいと頼まれ、ドンク(神戸市)の技術指導員に。東京の青山店をはじめ、全国で指導にあたった。「とにかくやりがいがあって、次々に頼まれてうれしくて頑張りました」。湿気の高い日本でフランスと同じように焼き上げるための独自のノウハウを築き、フランスパン専用粉の開発にも携わった。その粉は今も、多くの人に愛用されている。

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