産経WEST

社会福祉法人に寄付1億円、使途不明に 大阪地検特捜部が関係先捜索 和歌山県も特別監査

産経WEST 産経WEST

記事詳細

更新


社会福祉法人に寄付1億円、使途不明に 大阪地検特捜部が関係先捜索 和歌山県も特別監査

 和歌山県日高川町の社会福祉法人で、寄付として法人口座に入金された1億円が直後に引き出され、使途不明になっていることが21日、法人関係者などへの取材で分かった。寄付の原資となった相続遺産の会計処理に不正があった疑いもあるといい、大阪地検特捜部などは同日、相続税法違反容疑で法人関係先を家宅捜索した。

 社会福祉法人は、特別養護老人ホームなどを運営する「敬愛会」。法人の資料などによると、寄付を申し出たのは大阪の資産家。原資は死亡した親族から相続した遺産だったという。

 法人関係者によると、死亡した親族は生前、敬愛会関係者との交遊はなかった。しかし遺言書には「温泉に行く途中で敬愛会を知り、ここに寄付したいと思った」との趣旨の記載があったという。

 寄付の話は平成26年9月に就任した男性理事が取り次ぎ、同11月の理事会で報告された。この男性理事を法人に紹介したのは地元選出の和歌山県議(57)で、この県議も9月に法人理事に就いていた。

 その後、資産家側から1億円が法人名義の銀行口座に入金されたが、直後に男性理事が出金。外部の複数の口座に振り込んでいた。敬愛会では寄付を受け入れるかどうか正式な理事会決議もまだしていなかった。

 今年1月の臨時理事会では他の出席理事から「遺言書は本当に自筆のものか」「出金されているのはおかしい」と会計処理への疑問が噴出。入出金に関与した男性理事を敬愛会に紹介した県議の責任を問う声もあった。

「産経WEST」のランキング