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【デスクから】職場はまるで“女子会”…単身赴任の不安も若手記者は「将来は考えていませ~ん」

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【デスクから】
職場はまるで“女子会”…単身赴任の不安も若手記者は「将来は考えていませ~ん」

不安を覚えながら転勤のため到着した和歌山駅。国体をPRするイルミネーションに迎えられた=JR和歌山駅前

 深夜、職場を見渡すと、まるで“女子会”だった。20代の女性記者が3人。日付も変わろうとする中、元気にパソコンに向かっている。女性の社会進出。今では珍しい光景ではないのだろうが、改めて驚いた。

 私が入社した約20年前は、まだ女性記者は珍しがられた。新人時代を過ごした広島支局では、近畿地方以外の支局に初めて女性が配属され、心配された。上司は気を使っていたのかもしれない。半面、男女雇用機会均等法の施行(昭和61年)後、道を切り開いてきた少数精鋭の先輩女性たちのおかげで、安心して働けたのも事実だ。

 今月1日、国体開催にわく和歌山支局に着任した。今度は夫を自宅に残し、妻の単身赴任。これには現代でも、驚く女性は多少なりともいる。本能的に「家」や「生活」を重んじる意識が強い女性にとっては、すぐさま受け止めることは難しい。正直なところ、私自身、随分悩んだ。

 「将来ですか? まだ考えてませ~ん」。深夜に働く若い女性記者たちの笑顔がまぶしい。彼女たちも将来、結婚したり出産したりするかもしれない。親の介護や、予想もしない壁にもぶつかるだろうし、優先順位や価値観も変わるだろう。それでも、その笑顔のまま、しなやかに働き続けてほしい。先輩として何ができるだろうか。

 多様化する女性の生きる道や思い。私自身、悩み、もがきながら、向き合っていこうと思う。(和歌山支局 田野陽子)

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