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藤原宮大極殿は東西約45メートル規模 平城宮移転を裏付ける 奈文研調査 

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藤原宮大極殿は東西約45メートル規模 平城宮移転を裏付ける 奈文研調査 

大極殿の階段跡が見つかった発掘現場。階段跡は中央の木立のすぐ前で出土した。右奥は耳成山(奈良文化財研究所提供)

 奈良県橿原市の藤原宮(694~710年)大極殿(だいごくでん)跡で、南面に幅5・2メートルの階段跡が初めて見つかり9日、奈良文化財研究所が発表した。古代の宮殿建築では、階段幅は建物の「柱間(はしらま)」と呼ばれる柱と柱の間の寸法と同じため、9間と分かっている大極殿の東西幅は全長約45メートルと初めて確認。これは平城宮大極殿(第1次)の東西幅とほぼ一致し、専門家は「平城宮大極殿は藤原宮大極殿を移築した」との定説を裏付ける成果とみている。

 見つかった階段跡は、大極殿跡南端部の基壇(きだん)に取り付く3つの南面階段のうち、中央と東の最下段の一部。奈良県葛城市と大阪府太子町にまたがる二上山で採れる凝灰岩(ぎょうかいがん)製で、中央階段の遺構は東西5・2メートル、南北3メートル以上あった。傾きは45度とみられる。

 大極殿のような古代の宮殿建築の階段幅は、宮殿の柱間の寸法と同じ。これまで大極殿の東西の柱間は約5・1メートルと考えられていたが、発掘調査で、ほぼ同じ階段幅が確認でき、従来の定説を裏付けた。

 階段の東西幅の全長が約45メートル規模と確認できたことで、遷都により藤原宮から移築されたと考えられる平城宮大極殿ともほぼ一致した。ただ、南北の規模は約21メートル(4間)と推定されているが、考古学的にはまだ確認されていない。

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