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【関西の議論】橋下氏VS人権博物館(上) 慰安婦、フェミニズム…議会「展示は反日キャンペーン」批判も背景 対立は司法の場に

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【関西の議論】
橋下氏VS人権博物館(上) 慰安婦、フェミニズム…議会「展示は反日キャンペーン」批判も背景 対立は司法の場に

橋下徹大阪市長(左)と大阪人権博物館(通称・リバティおおさか)の運営法人理事長を兼ねる石橋武館長。橋下氏が展示内容を批判したことから始まった対立は、市が土地明け渡しなどを求めてリバティ側を提訴する事態に発展した

 大阪市と大阪人権博物館(同市浪速区、通称・リバティおおさか)の〝対立〟が注目を集めている。市が7月、リバティが建つ市有地の明け渡しなどを求めて大阪地裁に提訴し、問題は司法の場に移った。リバティは国内で唯一、人権問題に特化した博物館だ。橋下徹市長は、人権問題を取り上げてきた役割は認めながらも「子供に将来を考えてもらえる施設にするように求めたが、展示がそうなっていない」と批判。公益性がなくなったと指摘し、賃料支払いにリバティ側が応じなかったため提訴はやむを得ないと主張した。リバティ側は「廃館に追い込むもの。橋下氏の個人的な思いで決められている」と反発する。ただ、リバティの展示内容をめぐっては、橋下氏の就任以前から大阪府市両議会で問題化し、慰安婦やフェミニズムなどに関する展示内容を「一方的で偏向している」と批判する声も上がっていた。対立の背景には、人権をめぐる複雑怪奇な問題が絡み合っているようだ。

「差別問題を考える場」

 「大阪市は歴史的経緯を無視している」

 9月25日。リバティを運営する公益財団法人「大阪人権博物館」は、市側の提訴を受けた記者会見を館内で開き、石橋武理事長がこう強調して憤った。

 JR今宮駅(浪速区)を西へ約500メートル。市営住宅に囲まれた市有地約6900平方メートルに建つリバティは昭和60年に開館した。鉄筋コンクリート一部3階建て、延べ床面積約6200平方メートルの堅固そうな建物は、主要部が旧市立栄小学校校舎。50年に同校が移転するまで実際に児童が通っていた。

 周辺は昔、渡辺村と呼ばれ、皮革加工などをする人々が集まっていた。リバティによると、敷地はもともと地元の有力者や住民の土地だった。昭和初期、子供たちの教育向上のためとして、市に寄贈した。一帯は戦後、部落解放運動が盛り上がった地域でもあり、人権に特化したリバティが置かれることになった。

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