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【もう一人のあなた 嫉妬のジレンマ(4)】生まれた弟に噛みつく女児 母親を奪い合うライバル、感情むき出しの赤ちゃん 

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【もう一人のあなた 嫉妬のジレンマ(4)】
生まれた弟に噛みつく女児 母親を奪い合うライバル、感情むき出しの赤ちゃん 

生後4、5カ月の赤ちゃん。このころには嫉妬といえる感情を持っているという(本文と写真の赤ちゃんは関係ありません)=大阪市立男女共同参画センター子育て活動支援館(村本聡撮影) 

 「嫉妬」という言葉の持つじっとりとした暗さと、無垢(むく)な赤ん坊のかわいらしさは、すんなり結びつかないかもしれない。しかし、わずか生後3~6カ月のころには嫉妬といえる感情を持っていることが、実験で明らかになっているという。

 「驚くことではないです。赤ちゃんは早い時期から大人と似た心理を持っているというのはすでによく知られている」。赤ちゃんの心を研究する京都大学大学院教授、板倉昭二(発達科学)はそう話す。

 カナダの研究者が3~6カ月の赤ちゃんを対象に行った実験では、赤ちゃんをあやしていた母親がそばの女性に話しかけたりしても赤ちゃんはそれほど機嫌が悪くならないが、母親が会話に夢中になると、とたんに赤ちゃんは不快のサインを出すという。

 のけぞったり、母親にすがりつこうとしたり、言葉にならない身ぶりで母親の注意を引こうとする。

 「心理的な結びつきがなくなる不安。それを自覚しているのです」

初めてのライバル出現

 赤ん坊の嫉妬。母親ならだれでも心当たりがあるのは、弟や妹が生まれたときの上の子の反応だろう。

 「本当に驚いた。手加減がないからすごいんです」。大阪市城東区の高倉さやか(28)は、弟が生まれたときの長女の行動を振り返る。

 長男が生まれて1カ月ほどたったとき、泣き叫ぶ声で駆けつけると、1歳になったばかりの長女がかみついていた。

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