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【橋下徹研究・再録 第2部】YES MY LOVE(2)「青春の門」の時代 妻に支えられ司法試験勉強

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【橋下徹研究・再録 第2部】
YES MY LOVE(2)「青春の門」の時代 妻に支えられ司法試験勉強

春の園遊会に招待された橋下徹・大阪府知事夫妻=平成21(2009)年4月16日、東京・元赤坂の赤坂御苑

 「ずっと僕、この界隈(かいわい)に住んでいたんですよ」。平成20(2008)年9月4日、東京・高田馬場の早稲田大キャンパス。大阪府特別顧問で前三重県知事の早大大学院教授、北川正恭(63)を訪問した橋下徹(39)は会談後、北川にそう話しかけた。「4年で卒業したの?」の問いかけに、橋下は笑いながら「いや5年です。1年目でもう留年が決まっていたので…」。

 キャンパスにほど近い学生街に今も残る築50年以上の2階建て木造アパート。民家のようにも見えるこの建物の2階に、橋下は平成元年ごろ住んでいた。6畳と3畳の2間あるが、風呂やトイレはない。下には大家の老夫婦が住んでおり、そこにはよくこんな電話がかかってきたという。

 「うちの娘が来てませんか? とにかく連絡を寄こすように言ってください」

 高校の同級生だった妻(38)と大学1年の半ばから同棲を始めた橋下。司法試験の勉強を始めたのも、この部屋からだった。

 ただ、彼女はまだ神戸の女子大に通う現役の学生でもあり、周囲は2人の真意を測りかねていたという。妻と高校時代から友人の女性(39)は「彼女は語学が堪能で将来は、そちらの道に進むと思っていた。すべてを捨てて橋下君のもとへ行ったことにクラスメートのみんなが驚いた」。

 ◇

 早大生の主人公を追って故郷の幼なじみの女性が上京する-。まるで五木寛之の小説『青春の門』を地でいくようなストーリーだが、橋下自身は「僕は小説とか全く読まないんで、よく知らないんですよ」。

 もっとも、その生活は小説と同様つましく、2人でアルバイトをしながらようやく食いつないでいたようだ。橋下が弁護士を目指す原点にもなった学生ビジネスに手を出したのもそのころである。

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