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伊勢神宮と海のかかわり語る 宗教人類学者ら講座 三重・志摩

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伊勢神宮と海のかかわり語る 宗教人類学者ら講座 三重・志摩

伊勢神宮と海をテーマにした講座=三重県志摩市

 伊勢神宮の深層を探る講座「伊勢神宮フィールドワーク」が20日、志摩市磯部生涯学習センターで開催され、宗教人類学者と写真家、皇学館大教授の3人が神宮と海の深いかかわりについて語り合った。

 講座では県出身の写真家で式年遷宮の記録撮影を担当した松原豊さんが伊勢神宮と周辺の聖地を撮影した写真をスライドで紹介。聖地研究で知られる宗教人類学者の植島啓司・京都造形芸術大教授と神道文化に詳しい櫻井治男・皇学館大教授が、スライドを見ながら神宮の祭祀文化の原点に触れた。

 植島教授は「的矢湾から深い入り江の奥にある不思議な場所」として、志摩市磯部町にある神宮の別宮、伊(い)雑(ざわの)宮(みや)の重要性を指摘。「イソベの地名はイセの元になったと考えられる」とした。櫻井教授は「ハナとも称される岬や、入り江というのは大きな役割をもった大切な場所だった」と海の重要性を語り、神宮祭祀の元となる原始的な風景に思いをはせた。

 講座は植島さんと松原さんが8月に『伊勢神宮とは何か』(集英社新書)を出版したのを機に、来年のサミット(主要国首脳会議)開催にわく伊勢志摩の地域性を深く知ってもらおうと、県立図書館と志摩市歴史民俗資料館・磯部図書室が企画。市民ら約100人が参加した。

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