姫路市の昨年度の40歳代女性の乳がん検診受診率は16・1%で、県内の市町の平均(20%)を大きく下回り、41市町中38位だったことが7日、市への取材などで分かった。市内では10月1日、「乳がん月間」(同月)に合わせて世界遺産・姫路城(同市本町)の大天守などがピンク色にライトアップされるイベントが予定されており、市の担当者は「受診を推進するピンクリボン運動の認知度向上を図るなどしていきたい」と話している。
県健康福祉部によると、乳がんは、全国の女性の悪性腫瘍(しゅよう)の第1位となる年間約5万人が罹患(りかん)。16人に1人がかかるとされる。早期発見・治療のため、国の指針で40歳以上の女性には隔年でのマンモグラフィ検査(乳房エックス線検査)が推奨されている。
全国の市町村が実施する乳がん検診は2年に1度受けることができ、マンモグラフィと視触診の併用検査を行い、検査時間は約15分。自己負担額は市町により異なり、500~3千円超となっている。
受診率が8割に及ぶ欧米諸国に比べ、日本国内はまだ乳がん検診の重要性の認知度は低く、受診率は2~3割程度にとどまる。受診率向上のため、全国の市町村は国の補助事業を活用し、40~60歳の女性に5歳ごとに検診を無料で受けられるクーポン券を配布してきた。
姫路市は、検診の自己負担金が3500円と全国でも比較的高く、受診率低迷の要因にもなっているとの見方もある。そこで、昨年から無料化の制度を拡大。クーポン券を2歳ごとに配布するようになった。
市保健予防課は「無料クーポンの浸透で今年度以降、さらに受診率向上に期待したい」。10月1日のイベント「ピンクイルミネーション」では、実行委員会が姫路城の大天守をライトアップするほか、市も「大手前通り」で街灯などをピンク色のフィルムで覆い、啓発タペストリーを掲げるなどして乳がん検診の周知に努めていく。



