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吉原治良の資料を大量発見 遺族ら大阪市新美術館に寄贈 前衛美術グループ「具体」

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吉原治良の資料を大量発見 遺族ら大阪市新美術館に寄贈 前衛美術グループ「具体」

 大阪市北区中之島で市が開館を予定している新美術館に、戦後、関西を中心に活動した前衛美術グループ「具体美術協会」(具体)の大量の資料が寄贈されたことが1日、分かった。市は今後、これらのデータベース化も図り、新美術館を世界的にも高く評価されている具体の研究拠点としていく方針。

 具体は抽象画家だった吉原治良(じろう、1905~72年)が中心となり、昭和29年に兵庫県芦屋市で結成した。「人のまねをせず、これまでにないものをつくれ」という吉原の指導のもと、若手美術家らが吉原が死去する47年まで活動。海外にも紹介され、白髪一雄、田中敦子ら国際的な評価を得る作家が生まれた。近年、再評価の機運が高まっている。

 市大阪新美術館準備室などによると、昨年から今年にかけ、吉原の遺族や、吉原の秘書役も務めた美術家、吉田稔郎(としお)の遺族らが段ボール200箱分の手紙や写真といった資料を寄贈。新美術館の建設予定地は具体の活動拠点だった私設美術館「グタイピナコテカ」の跡地にも近く、同室では、資料をデータベース化して外部に提供できるようにするなど、具体の研究拠点として整備していくという。

 新美術館は大阪大学医学部の跡地に建設され、イタリアの画家、モディリアニの「髪をほどいた横たわる裸婦」や、吉原、佐伯祐三ら大阪出身の画家のコレクション約4700点を展示する計画。市は平成32年度までの開館を目指している。

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