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【駅グルメ探検隊】熟成させた味とコシ めんが強烈に自己主張 JR巻向駅 「三輪茶屋」

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【駅グルメ探検隊】
熟成させた味とコシ めんが強烈に自己主張 JR巻向駅 「三輪茶屋」

老舗のこだわりとプライド

 暑い。何も食べる気がしない。こういうときはそうめんが一番。

 ブツブツつぶやいていたら、奈良在住のイラストの清水君が「そうめんなら三輪そうめんでしょ。いい店がありますよ」。家で作ってもおいしくできるものを、この猛暑の中、わざわざ食べに行く価値があるのか? しかし、ほかに食べたいものもなし、いざ奈良へ。

 奈良県桜井市は古墳、神社をはじめ史跡が多い歴史の街だが、三輪山麓のあたりは、そうめん発祥の地としても知られる。大小20~30ほどあるメーカーの中でも最も古い歴史を持つのが、享保2(1717)年創業の「三輪そうめん山本」。同社製品を販売する店舗の奥に、手延べそうめんを食べさせる「三輪茶屋」がある。

 山本のそうめんは、細くてしっかりとコシがあるのが自慢。11月~3月の寒い時期に2日かけて作ったものを、さらに2~3年寝かせて熟成させる。工程を短縮すると「この味とコシは出ません」と八代目社長の山本太治さん(58)。コストダウンと量産を図りたいところだが、そこは老舗ならではのこだわりとプライド、譲れない。

 セットの「万葉」(1290円)を注文。そうめんは、冷やしに最適という直径0・6ミリの「白龍」。冷水の中を泳いでいる一団を箸でひとすくいし、つゆにくぐらせてズズズーッとすすり込む。つゆの風味が口に広がり、つるんとのどを通る瞬間、めん独特の香りがふっと鼻に抜けた。めんが強烈に自己主張している。

 家で食べるのと全然違う。これまでおいしいと思っていたのは、つゆだけの味だったのだ。「主役はめんでつゆは脇役。めんのおいしさを味わってもらえるよう調整してあります」と営業企画室長の吉本昌継さん(49)。

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