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【戦後70年】特攻兵器「桜花」の秘密訓練基地の映像を発見…専門家は「衝撃映像だ」 京都、滋賀をまたぐ比叡山中 

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【戦後70年】
特攻兵器「桜花」の秘密訓練基地の映像を発見…専門家は「衝撃映像だ」 京都、滋賀をまたぐ比叡山中 

「桜花」を発射するカタパルトの先端部分を捉えた映像の1カット。先には琵琶湖湖畔が見える(「豊の国宇佐市塾」提供) 「桜花」を発射するカタパルトの先端部分を捉えた映像の1カット。先には琵琶湖湖畔が見える(「豊の国宇佐市塾」提供)

 7分44秒の間、桜花や練習機の機体そのものは写っていなかった。

 比叡山の訓練基地は、横須賀鎮守府所属の第725海軍航空隊が、大阪湾に襲来する敵艦を水際で迎え撃つ目的で、終戦直前に秘密裏に開発を進めた。搭乗員40人を含む約130人が訓練に参加した。昭和20年8月15日に正式な完成式を行う予定だった。

 旧海軍は本土決戦を想定し、和歌山県田辺市や神奈川県横須賀市、千葉県の房総半島南部や茨城県つくば市、静岡県の熱海峠など、比叡山を含めると最終的には全国約50基のカタパルト設置を目指していた。

 映像撮影後、比叡山の訓練基地は米軍が破壊した。

■専門家は「衝撃だ」

軍事評論家の兵頭二十八氏の話 「旧日本軍は、ドイツ軍が開発したミサイル兵器『V1』を、コピーしようと、米軍と開発競争を繰り広げた。このミサイル開発は頓挫したが、この過程で、旧日本軍が開発したのが桜花だった。

 戦況が悪化し、本土決戦を目前に、旧海軍は全国各地に基地を作ろうと急いだが、終戦までに本格的に作ったのは比叡山などごくわずかだった。それだけに映像が残っていたのは衝撃的で、希少価値がある。

 桜花は地上から敵艦に気付かれず攻撃する点で、戦後、陸上自衛隊が開発した地対艦誘導弾にも通じる戦術思想が現れている。

桜花四三乙型 機首部分に約800㌔の大型爆弾を装着した特攻兵器。

 海上自衛隊の元一佐、川村巌氏(77)らによると、昭和20年3月、宮崎県最南端の都井岬沖で、「桜花一一型」が初めて実戦投入された。旧海軍の「一式陸上攻撃機」につるされ、目標近くで分離して固体燃料を噴射し、搭乗員が操縦しながら目標への体当たりを試みた。

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