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カエデの郷「ひらら」に蔵書1万冊の文庫 奈良・宇陀のカメラマン寄贈

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カエデの郷「ひらら」に蔵書1万冊の文庫 奈良・宇陀のカメラマン寄贈

文庫のオープンを喜ぶ、図書を寄贈した矢野正善さん=宇陀市 文庫のオープンを喜ぶ、図書を寄贈した矢野正善さん=宇陀市

 世界のカエデ約3千本を集めた奈良県宇陀市の「奈良カエデの郷『ひらら』」に今月1日、カエデや植物、料理などの書籍を集めた「玩(がん)槭(しゅく)文庫」がオープンした。ひららの創設にかかわった同市在住のカメラマン、矢野正(まさ)善(よし)さん(80)の寄贈図書で、矢野さんは「多くの人に利用してもらいたい」としている。

 矢野さんは大阪市生まれ。高校卒業後にカメラを始め、写真家の入江泰吉さんに師事。料理本などに掲載する料理写真の撮影を中心に活動してきた。

 カメラマンとしての仕事の傍ら、趣味で約30年間にわたりカエデを収集し約1200種、約3千本のカエデの木を合併前の旧菟田野町に寄贈した。平成25年には、そのコレクションを紹介する「ひらら」がオープンした。

 その際、カエデや料理などについての蔵書約1万冊も併せて寄贈。市の施設に保管されていたが、ようやく市立図書館で図書資料としての登録作業が終わったため、文庫開設にこぎつけた。

 文庫が設置されたのは、ひららのある旧宇太小学校跡の校舎の一室。図書は矢野さんが仕事の参考のために集めたものが多く、料理や焼き物、茶道、美術・芸術関係のほか、カエデや植物についての本も含まれる。

 矢野さんはカエデ愛好家でつくる英国の「メープルソサエティー」の永久会員。文庫にはカエデコレクターとして世界的に知られるきっかけになった著書のほか、矢野さんがほとんどの写真を撮影した土井勝さんの著書、現在は入手困難な焼き物「古(こ)九(く)谷(たに)」についての貴重な本も。師匠の入江さんの著作も並んでいる。

 文庫の名前は「カエデと遊ぶ」との意味がある。文庫室は土、日の午前10時~午後4時開館。矢野さんは「カエデの魅力は形と色で、さまざまな種類がある。日本のカエデは世界的に人気があり、ひららにあるカエデは日本最大のコレクション。今回のオープンでカエデとともに蔵書も日の目を見ることができ、大変うれしい」としている。

 問い合わせは「奈良カエデの郷『ひらら』」((電)0745・84・2888)。

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