産経WEST

【淡路銅鐸】植物繊維ひも初発見 本体と音を鳴らす舌を結んだか 具体的使い方わかる

産経WEST 産経WEST

記事詳細

更新

【淡路銅鐸】
植物繊維ひも初発見 本体と音を鳴らす舌を結んだか 具体的使い方わかる

銅鐸の取っ手などに開けられた穴

 兵庫県南あわじ市で見つかった弥生時代中期の銅鐸(どうたく)7個のうち、大きい銅鐸に小さい銅鐸をはめ込んだ「入れ子」の銅鐸1組2個を取り外して調査した結果、大小の銅鐸のつり手にあたる「鈕(ちゅう)」と、内部につり下げて打ち鳴らす棒「舌(ぜつ)」にひもやその跡が残っていることが分かり、県教委などが12日、発表した。銅鐸や舌からひも自体が見つかったのは初めて。

 調査を行った奈良文化財研究所埋蔵文化財センターの難波洋三センター長は「銅鐸の鳴らし方など具体的な使い方を知る上で貴重な発見」と話している。

 同研究所が7月に調査を実施した。内部の砂を除去した上で入れ子状態の銅鐸を取り外して調べた結果、大きい銅鐸の鈕に、植物性繊維でよられた直径約2ミリのひもと、ひもの繊維片を確認した。

 それぞれ左右逆の方向によられていることから、複数のひもが巻き付けられていたとみられる。小さい銅鐸にもひもの跡が残っていた。

 また、大きい銅鐸の舌の穴には直径約5ミリのひもが通され、銅鐸と結ばれて固定されていた。小さい銅鐸の舌からも直径約4ミリのひもが穴に通った状態で見つかった。

 青銅製の銅鐸から防腐作用を持つ銅イオンが溶け出し、ひもの腐食を防いだことが今回の発見につながったと考えられるという。

 銅鐸内部からはススキなどとみられる植物の葉も見つかった。難波センター長は「放射性炭素年代測定を行い、ひもや植物の年代を突き止めることで、銅鐸を埋めた時期をめぐる謎が解決する可能性がある」としている。

 同研究所では、入れ子状態で出土したもう一組の銅鐸についても作業を検討する。

 今回の発見を受け、出土した銅鐸を展示中の南あわじ市の滝川記念美術館「玉青館」では、16日までひもの写真パネルを追加展示する。問い合わせは同館((電)0799・36・2314)。

このニュースの写真

  • 植物繊維ひも初発見 本体と音を鳴らす舌を結んだか 具体的使い方わかる
  • 植物繊維ひも初発見 本体と音を鳴らす舌を結んだか 具体的使い方わかる

「産経WEST」のランキング