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【衝撃事件の核心】東北の被災企業を食い物にした「職業詐欺師」 復興支援商談会に潜入「足元見て金かすめとる」卑劣

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【衝撃事件の核心】
東北の被災企業を食い物にした「職業詐欺師」 復興支援商談会に潜入「足元見て金かすめとる」卑劣

取り込み詐欺の構図。東日本大震災で売り上げが大きく落ち込んだ被災企業の弱みにつけ込んで取引を持ちかけ、商品の代金を払わずに転売して利益を得ていた。被害総額は1億3800万円以上にのぼるとみられる

 「おかけになった電話番号は、現在使われておりません」。電話口から聞こえるアナウンスに、詐欺被害を確信したかもしれない。大阪の食品卸売会社「心優花(みゆか)」をめぐる取り込み詐欺事件。同社に商品を納めた業者は、いくら督促してもなかなか代金が支払われず、揚げ句の果てに電話もつながらなくなり、商品を持ち逃げされたという。大阪府警の捜査では、同社の卑劣な犯行の一端が明らかにされた。東日本大震災の復興支援を目的とした中小企業の商談イベントに営業マンを送り込み、取引をまとめては、代金を支払わずに商品を第三者に転売し、利益を得ていたというのだ。再起に向けて動き出している被災地の中小企業の弱みにつけ込む手口。「震災で売り上げが大きく落ち込んでいるのに…」。被害に遭った中小企業のショックは計り知れない。

独立行政法人主催のイベントで…

 「実に面白い品物ですね。ぜひうちで取り扱わせてください」

 昨年2月、大阪・南港のATC(アジア太平洋トレードセンター)で、水産物関連の「シーフードショー大阪」と、農産物関連の「アグリフードEXPO大阪2014」の2大商談会が開かれた。その中に設けられた「東北三県いただきマルシェ」のコーナーに出展していた福島県の食品加工販売会社の担当者は、心優花の社員を名乗る男に声をかけられた。

 後日、福島の加工会社は数十万円分の商品の販売契約を結び、商品を発送。しかし、代金の支払いがなかったため4月下旬、電話で問い合わせたところ、連絡がつかなくなっていたという。

 心優花-。大阪府警が6~7月、代金を支払うつもりがないのに取引を持ちかけ、商品をだまし取る「取り込み詐欺」をしたとして、詐欺容疑で実質経営者の自称不動産仲介業、張東吉容疑者(75)=韓国籍=らを逮捕した会社だ。

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