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【プロフェッショナル~専門学校から】「がん細胞を見落とすことは命に関わる」…「細胞診」にかけるスペシャリスト 臨床検査技師 高橋美恵さん(上)

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【プロフェッショナル~専門学校から】
「がん細胞を見落とすことは命に関わる」…「細胞診」にかけるスペシャリスト 臨床検査技師 高橋美恵さん(上)

顕微鏡がずらりと並ぶ職場で、「細胞診」に取り組む高橋美恵さん=大阪府吹田市の「阪大微生物病研究会」

 扉を開けると、顕微鏡がずらりと並んでいた。研修中の女子大生に交じってのぞいてみると、きれいなピンクや紫色に染まった米粒のようなものがいっぱい。「これが細胞質」「これが核です」。レンズの向こうには、とっても不思議な“細胞の世界”が広がっていた。

 大阪府吹田市にある一般財団法人「阪大微生物病研究会」(阪大微研)。「臨床検査部門」のフロアの一室で、細胞検査士の高橋美恵さんらが、市民検診や病院の検査で採取された細胞を顕微鏡で見て、がんなどの悪性細胞の有無を調べる「細胞診」を行っている。

 「医師や看護師のように患者さんと直接接する機会は多くないのですが、がんなどの病気の診断や治療になくてはならない。すごくやりがいのある仕事です」

 そう話す高橋さんは在職25年。高度な技術が必要な細胞診を専門業務として行う、細胞検査士の資格を持つ「病理検査」担当の臨床検査技師だ。

 近年、病気を未然に防ぎ、進行を抑える「予防医学」が重要視される中、検診などの検査データを正確に分析・評価する臨床検査技師は、市民の健康を支えてくれる頼もしい存在でもある。国家資格で認められたその仕事は大きく分けて2つ。一つは、検診の受診者や患者から採った血液や尿、たん、細胞などを調べる「検体検査」。もう一つは、心電図や脳波、超音波など患者を直接検査する「生理機能検査」だ。このうち、検体検査については担当が細胞だったり、微生物、遺伝子だったりと、さらにいくつかに分類されるという。

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