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「自分がストーカーだって?腹立ち、殺そうと」聞く耳持たぬ病的な執着心 歯止めの方策は

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「自分がストーカーだって?腹立ち、殺そうと」聞く耳持たぬ病的な執着心 歯止めの方策は

 ストーカー事案に警察が介入したことで加害者が被害者に逆恨みを募らせ、凄惨な殺人事件に発展する。大阪市平野区で昨年起きたストーカー殺人事件はまさにそんなケースだった。大阪地裁の公判で明かされたのは被告の男の病的な執着心。法も警察も歯止めにならないストーカーに警察はどう対応すればいいのか。

裁判所命令も無視

 大阪地裁で5月28日、殺人罪などで懲役30年が言い渡された無職の松本隆被告(59)。判決によると昨年5月2日未明、飲食店アルバイト従業員、井村由美さん=当時(38)=を殺害。同じ日に元妻の殺害も計画していた。

 予兆はあった。2人の女性は事前に身の危険を感じ、それぞれ警察に相談するなどしていたのだ。

 発端は平成25年3月、半年前に離婚した元妻に新たな交際相手ができたと知ったこと。松本被告は「裏切られた」と逆上し、同年6月に元妻の勤務先に乗り込み暴行、府警に傷害容疑などで逮捕された。今回の公判で当時の心境を問われ、「殺したい気持ちでいっぱいだった」と述べた。

 本心は胸に秘め「元妻には関わらない」と約束し、同年9月上旬に懲役2年、執行猶予5年の有罪判決を受けた。しかし、釈放直後から元妻の勤務先などに繰り返し電話。10月初め、ドメスティックバイオレンス(DV)防止法に基づき、裁判所から元妻への接触を禁じる保護命令が出されたが、10日後には命令を無視して電話を再開した。

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