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JR九州ななつ星 「おれんじ鉄道」乗り入れへ 来春にも

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JR九州ななつ星 「おれんじ鉄道」乗り入れへ 来春にも

東シナ海の雄大な景色が楽しめる肥薩おれんじ鉄道

 JR九州が豪華寝台列車「ななつ星in九州」を、早ければ来年3月のダイヤ改正に合わせて、第三セクター「肥薩おれんじ鉄道」(熊本県八代市-鹿児島県薩摩川内市)の路線に乗り入れる方針を固めたことが11日、複数の関係者の話で分かった。「ななつ星」の新たなルートを開拓したいJR九州と、知名度抜群の列車を走らせることで乗客増と沿線活性化につなげたい「おれんじ鉄道」の狙いが一致した。今夏までに、JR九州とおれんじ鉄道の両社で、経費負担の割合や停車駅などについて検討し、冬にも乗り入れに関する協定を結ぶ。乗り入れの際に、ななつ星の正規ルートに採用するか、特別列車に限っての運行とするかなど詳細も、今後決める。おれんじ鉄道側はすでに、乗り入れに向けた調査を始めた。車幅の広いななつ星を走らせる際に、線路沿いの電柱が障害にならないかなどを確認している。

〝美しい夕日〟で誘客

 肥薩おれんじ鉄道はかつて、JR鹿児島線の一部だった。

 平成16年の九州新幹線部分開業(新八代―鹿児島中央)に伴い、JRから切り離され、熊本、鹿児島両県と沿線7市町などが出資する三セク鉄道として開業した。

 不知火海と東シナ海沿いを走る延長116・9㌔で、沿線には熊本・日奈久温泉など観光地もあり、車窓からは海に沈む美しい夕焼けを楽しむことができる。

 だが、経営環境は厳しい。沿線の人口減少に加え、ビジネス客らが九州新幹線へと流れたからだ。初年度188万人だった輸送人員は、7割程度に落ち込み、25年度末の累積損失は12億5200万円に達した。今後10年間で約33億円の資金不足に陥るとして、鹿児島県の市町村振興協会は26年度から10年間で計約10億円の助成を決めた。

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