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【口永良部島噴火】全島で停電、落雷か 噴火観測に支障の恐れ

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【口永良部島噴火】
全島で停電、落雷か 噴火観測に支障の恐れ

 鹿児島県屋久島町は2日、口永良部(くちのえらぶ)島の全島で停電が発生したと発表した。配電線に落雷があったとみられる。気象庁によると、噴火活動への厳重な警戒が続く新岳(しんだけ)周辺の観測装置は予備電源が稼働し、ただちに影響は生じない。ただし復旧作業に時間がかかれば予備電源が切れ、観測に支障が出る恐れがあるという。

 物資の往来が少ない同島では、多くの家に大型の冷凍ストッカーがあり、食料品を貯蔵。屋久島に全島避難した住民からは「ストッカーの電源が切れれば、帰島しても生活が再開できない」と懸念する声も上がっており、早期に復旧しなければ食料品の保存に影響が出るとみられる。

 屋久島町の荒木耕治町長は「一刻も早く復旧してほしいがそのためには上陸しないとならず、天候や波の状況が良くなければできない」と苦悩をにじませた。

 九州電力によると、同日午前8時40分ごろ、口永良部島の全戸にあたる約160戸が停電した。原因は調査中だが、配電線への落雷の可能性が高い。

 気象庁によると、口永良部島には地震計3台、遠望カメラ、山の膨張を確認する傾斜計などが設置されている。このうち地震計1台は太陽電池のため稼働し続けるが、ほかの機器は予備電源で3~7日間が経過すると停止するという。

 口永良部島の噴火警戒レベルは最高の5(避難)。1日は火口の状況などを確認したうえで住民代表らが一時帰島したが、安全性を考え、短時間の滞在に限定した。

 鹿児島地方気象台によると屋久島周辺は2日午前、発達した積乱雲の影響で雷を伴う雨天となった。

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