産経WEST

【関西の議論】「商業主義が行きすぎたか」STAP騒動は「ネイチャー」にも問題…日本のトップ3が明かした本音

産経WEST 産経WEST

記事詳細

更新

【関西の議論】
「商業主義が行きすぎたか」STAP騒動は「ネイチャー」にも問題…日本のトップ3が明かした本音

京都大大学院医学研究科長・医学部長の上本伸二教授

 人工多能性幹細胞(iPS細胞)による再生医療をはじめ、目覚ましい発展を続ける日本の医学・医療。昨年には世界初となるiPS細胞の臨床研究で実際の移植手術が行われるなど、未来の医療は現実になりつつある。一方、近年はSTAP細胞をめぐる一連の問題に代表される深刻な研究不正が世間の耳目を集めることも少なくない。これからの医学・医療はどこへ向かい、私たちにはどんな未来が待っているのか。社会に大きな衝撃を与えたSTAP細胞の問題とは一体、何だったのか。関西を代表する3人の医学者に「本音」を聞いた。(前田武)

iPSに高まる期待…現場だけで走ると危ない

 まずは、臓器移植医療の第一人者であり京都大大学院医学研究科長・医学部長を務める上本伸二教授と、iPS細胞による網膜の再生医療に取り組んでいる理化学研究所多細胞システム形成研究センターの高橋政代プロジェクトリーダーに、医学研究の最前線と未来への展望を尋ねた。

 --高橋先生らは昨年9月、iPS細胞から作製した網膜の細胞を患者に移植する手術を行いました

 高橋 無事に手術を終えることができました。正式な報告はもっと先になりますが、現時点で拒絶反応もなく順調です。何年も安全性の確認に取り組んできたので問題は起きないと考えていますが、それを世界に示す必要がある。ただ単に「安全です」と言うのではなく、データを出さなくてはなりません。

 iPS細胞については、まだ「危険ではないか」という意見も多い。だから、今回は治療効果よりも安全にiPS細胞を使うということが重要です。現時点で拒絶反応がないというだけでも、非常に大きなことだと思っています。

このニュースの写真

  • 「商業主義が行きすぎたか」STAP騒動は「ネイチャー」にも問題…日本のトップ3が明かした本音
  • 「商業主義が行きすぎたか」STAP騒動は「ネイチャー」にも問題…日本のトップ3が明かした本音

「産経WEST」のランキング