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今秋にもストック提供を開始 医療用iPS細胞で 京都大

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今秋にもストック提供を開始 医療用iPS細胞で 京都大

 京都大iPS細胞研究所は28日、拒絶反応が起こりにくいタイプの人工多能性幹細胞(iPS細胞)を備蓄しておくストックプロジェクトで、実際に再生医療で使用できる安全性を備えたiPS細胞の研究機関などへの提供を、今秋にもスタートすることを明らかにした。第1号は日本人の約20%に適合するiPS細胞になるという。

 同プロジェクトは、日本赤十字社などと連携。献血した人などから拒絶反応が起こりにくいタイプの細胞を持つ人を探して同意を得たうえで提供してもらい、iPS細胞を作製して備蓄する。

 すでに、日本人で最も多くの人に適合するタイプのiPS細胞を作製。現在は遺伝子に異常がないかといった安全性の検証を進めている。日本人の約20%で拒絶反応が起こりにくいiPS細胞を、今秋ごろ大学などの研究機関に提供できるという。製薬会社などにも有償で提供する。

 さらに、現時点で拒絶反応が起こりにくいタイプの細胞を持つ人は十数人見つかっているといい、これから順次iPS細胞の作製を進める。平成29年度までに日本人の30~50%、34年度には80~90%をカバーできるiPS細胞をそろえることを目指している。

 再生医療では、患者本人から作製するiPS細胞を使えば拒絶反応は起きないが、かかる費用と時間が大きい。そこで、あらかじめ拒絶反応が起こりにくいiPS細胞を作製して備蓄しておくことで、時間と費用を抑えることができると期待されている。

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