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【プロフェッショナル~専門学校から】はんだごて、ドライバー、ペンチ…ハイテク医療機器の整備・点検、臨床工学技士・小嶋さん(上)

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【プロフェッショナル~専門学校から】
はんだごて、ドライバー、ペンチ…ハイテク医療機器の整備・点検、臨床工学技士・小嶋さん(上)

人工呼吸器など、患者の生命に直結する重要なハイテク機器を統括する小嶋さん。整備する表情は真剣だ=大阪府高槻市

 大阪府高槻市真上町の「社会医療法人祐生会みどりヶ丘病院」の一室。壁一面にはんだごてやドライバー、モンキーレンチ、ペンチに電気ドリルと、およそ病院とは似つかわしくない工具がつるされている。まるで電気工事の作業場のようだが、この部屋で患者の命を守るハイテク機器を万全に整えているのが臨床工学技士の小嶋宏典さん(35)。

 臨床工学技士はCE(クリニカルエンジニア)と呼ばれ、医療機器に関する医学的、工学的な知識を持つ国家資格の専門職。「ここには人工透析装置や呼吸器、輸液ポンプなどがあります」。部屋のなかには大小さまざまな約150の機械・器具があり、それらをいつでも使えるように分解清掃や整備、点検をしておくのが重要な仕事だ。

 ただし、機械を相手に黙々と整備を続ける-というだけではない。「医師の指示のもとに生命維持管理装置の管理、保守管理、点検をするのはもちろん、透析の患者さんと話をしたり相談に乗ったり。患者さんとのコミュニケーションも大事な仕事です」という。むしろ「私はベッドサイドにいる方が生き生きしていると言われますね。機械相手だとイライラしてくるような」と冗談交じりで笑顔を見せる。

 みどりヶ丘病院は昭和46年12月に内科や小児科、外科など5科60床で開設。現在は一般病床197床に回復リハビリテーション病床103床、集中治療室(ICU)4床などを備える。小嶋さんは大阪ハイテクノロジー専門学校(大阪市淀川区宮原)に4年間通って国家資格を取得。みどりヶ丘病院には平成25年7月から勤務している。その仕事は、まさに人の命と向き合う一日だ。

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